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  • 2015/04/21 (火)   01:53
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夕凪の街 桜の国 こうの史代(作) : 生き残ることは罪なのか。

『夕凪の街 桜の国』は、こうの史代さんによって描かれた漫画作品で、2004年の発表から各メディアやネット上で圧倒的な支持を集め、数々の賞を受賞するなど、こうのさんの代表作となっています。

本作は『夕凪の街』とその後日譚にあたる『桜の国(一)・(二)』という3部作となっていて、3世代にわたる家族の物語です。

『夕凪の街』
 舞台広島
 時期1955年(原爆投下から10年後)
 主人公平野皆実(ひらのみなみ)
平野皆実(ひらのみなみ)
 
『桜の国(一)』
 舞台東京
 時期1987年
 主人公石川七波(いしかわななみ)、皆実の姪で小学5年生
石川七波(いしかわななみ)
 
『桜の国(二)』
 舞台東京、広島
 時期2004年、(一)から17年が経過
 主人公石川七波、28歳で会社員として働いている
石川七波(いしかわななみ)

舞台から想像できる通り、本作のテーマは「原爆」であり、いわゆる「戦争もの」の漫画です。
しかし、その内容は「戦争もの」のそれとは少し違っています。
 

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  • 2015/04/17 (金)   11:06
  • K8 Post orsa
タルト・タタンの夢 近藤史恵(著) : 口の中がおいしくなるミステリー

料理はただ食べるためだけでなく、それを作った人や一緒に食べる人の思いを感じることにこそ、その素晴らしさがあることを教えてくれる、「おいしい」ミステリー短篇集。

大まかなあらすじ
舞台はフレンチレストラン――といっても、ホテルに入る高級で華やかなそれとは違い、下町の古い商店街にある小さなレストランです。カウンターとテーブル席が5セットしかないこじんまりした場所ですので、主要な登場人物もたった4人。
高築(たかつき)・・・ホール担当。本作の主人公兼語り部。
三舟(みふね)・・・店長兼料理長。
志村(しむら)・・・シェフ。
金子(かねこ)・・・ソムリエ、ときどきホールも担当。
料理もフランスの郷土料理が中心で、宝石のように飾られたものではなく、鍋ごとサーブするような荒っぽいものです。来店するのは、こういった料理店もの小説によくあるめちゃくちゃ尖った特徴を持つようなお客ではなく、私たちの周りにもいそうな自然体な人たち。
そんな普通の人たちが持ち込んでくる小さな悩みや謎を、料理を通じて解き明かしていきます。

自然体な人たちと気取らないフレンチ
 

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  • 2015/02/17 (火)   17:38
  • K8 Post orsa
6.jpg

争いを始めたのは私ではない。
貴様ら、民どもが私に争いを始めさせたのだ。
ぐうたらで、不満ばかりを口にし、自分では手を汚さない・・・。それが民衆というもの。
手のひらで踊っているのはこいつらではない。私と貴様だ。

第2章「思い通りにいかないのが世の中なんて割り切りたくないから」より引用


これは政治と戦争のお話。
海洋貿易で栄えた諸島を舞台にして勃発した民族紛争を受けて、野望の実現のみ考える統治権力、戦争の最前線に送り込まれる兵士、時流にのって都合の良いことばかり主張する民衆が織り成す惨劇のグロテスクさをプレイヤーへ生々しく伝えることに成功した名作です。

国際政治や民族紛争への理解を深めたい人はプレイすることを強くおすすめします!

特に感心したのは次の3点です。
現実問題に立脚したストーリーラインの構築(視点の高いストーリー)
平和の崩壊とその後の政変に直面した人物達の感情表現(視点の低いストーリー)
初心者から上級者までをフォローするゲームシステムの完成度

以降の記述には作品の詳細が含まれます。核心的な部分は極力避けていますが、ネタバレなどを気にされる方はご注意ください。

(本作はスクウェア・エニックスより発売されたPSP用ゲームソフトです)

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  • 2015/02/17 (火)   17:05
  • K8 Post orsa
3.jpg

犯人は最後まで姿を現さないのに、犯人の半生は全て分かってしまう秀逸な文章に脱帽。

あらすじ

身体を壊して休職することになった刑事の本間は、親戚の男性から「婚約者がいなくなった。探してほしい。」という依頼を受ける。

婚約者の失踪のきっかけとなったのは、「便利だからクレジットカードを作ってあげようとした」という、とても些細で日常的なもの。

しかし、そこから掘り起こされていく婚約者の姿には「自己破産」、「他人の身分の借用」、そして「殺人」といった非日常が重なっていく。

彼女は逃げている。必死で逃げている。知恵をしぼり、神経を尖らせて。

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