【テイルズオブゼスティリア炎上】 ヒロインキャラの途中離脱は一体何が問題だったのか?
出典:BANDAI NAMCO Games『Tales of Zestiria』

テイルズオブゼスティリア(略称「TOZ」)が炎上しています。

『テイルズ オブ』シリーズは、バンダイナムコゲームス(2015年4月1日よりバンダイナムコエンターテインメントへ商号変更、以下「バンダイナムコ」)より発売されている人気RPGシリーズです。ファイナルファンタジーを始めとして、多くのRPGがリアルCG路線に突き進む中、あくまでもアニメ調の表現にこだわり続け、ある意味、最も日本的なRPGといえるでしょう。メディアミックス戦略を重視していることも特徴であり、グッズやファンイベント、TVアニメへの展開など、その範囲も広範に渡ります。
もちろん国内外問わず多くのファンを獲得していて、シリーズの累計出荷数はTOZ発売の時点で1,600万本を超え(参考)、ファンイベントには男性だけでなく、多くの女性ファンが駆けつけます。
参考 :ニンテンドー3DS|社長が訊く『ニンテンドー3DS』ソフトメーカークリエイター 篇|Nintendo”. 第9回:『テイルズ オブ ジ アビス』4. 9割5分が女性

そんな人気シリーズの20周年記念作品として2015年1月22日に満を持して発売されたのがTOZでした。

しかし、発売直後から途方もないほど多くの批判が寄せられています。

多くの批判が寄せられているTOZ
出典:amazon

amazonのカスタマーレビューには3月25日時点で2,265件ものレビューがつき、そのほとんどが低評価を突きつけています。平均評価点は僅かに1.6です(最大5)。
レビューの内容も、有用性が高いとされたものに

  • いい加減懲りろ
  • 大手のつくる典型的なクソゲーにして,シリーズにトドメを刺せる作品
  • 浅ましい発想によって生まれた醜いゲーム
と、軒並み厳しい評価が並んでいます。

ちなみに同じように人気RPGシリーズで酷評されたファイナルファンタジー12や同13はそれぞれ
FF12レビュー数 1,146 件 平均評価 3.0
FF13レビュー数 2,489 件 平均評価 3.0
であり、TOZに下された評価が如何に厳しいかが分かります。

この炎上騒動の発端となったのは、事前プロモーションでヒロインとして宣伝されていたキャラ「アリーシャ」がゲーム序盤でしか主人公たちと行動を共にしない、いわゆるスポット参戦キャラであったことでした。
 
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ゲーム内容に寄せられた批判
テイルズオブゼスティリア炎上

主に批判されているのは以下の5点でしょう。
ヒロインと思われていたキャラ「アリーシャ」が序盤で離脱。
感情移入できない主人公。
カメラワークが悪いバトル画面。
いじめや差別、殺人を肯定するかのようなセリフ・設定。
完全版商法 or 分割商法を彷彿とさせるプロット。
これらは、Googleで本作を検索すれば考察や論評を載せているサイトがわんさかヒットしますので、ここでは割愛して・・・

TOZの最大の問題点は、
途中離脱するキャラをヒロインもしくは通常プレイアブルキャラとユーザーに誤認させた状態で衣装データを販売したこと。
炎上騒動後の企業態度。
にこそあると、私は考えています。

『テイルズ オブ』シリーズはキャラゲー
アニメの特徴の1つとして、キャラクターを前面に押し出してマーケティングするというものがあります。それは、新規アニメを発表するときに世界観や音楽といった情報を省略することはあっても、キャラクターデザインだけは必ず紹介することからも分かります。
アニメ調の表現を基軸に据えている『テイルズ オブ』シリーズもまた然りです。TOZの制作発表の際も、主人公キャラクターとしてスレイとアリーシャの2人のデザイン・設定・声優が紹介されました。

『テイルズ オブ』シリーズはキャラゲー
出典:電撃オンライン『新作「テイルズ オブ ゼスティリア」は情熱を象徴した物語に――主人公は木村良平さんが演じるスレイと茅野愛衣さんが演じるアリーシャ』

このようにゲームキャラクターを前面に押し出しているゲームを「キャラゲー」といいます。キャラゲーでは、お気に入りのキャラクターの存在がゲーム購入の強い動機になるほど大切な要素なわけです。

アリーシャはヒロインだったのか?
ヒロイン詐欺?
出典:週刊ファミ通

キャラゲーのTOZにおいて、「ヒロイン詐欺」とまで騒がれたアリーシャですが、炎上騒動後、開発スタッフの公式見解は発売後2ヵ月経過した時点で何もありません。発売直後に台湾のゲームショーにおいて一部言及したとの記事もありましたが、日系メディアがこれに追随しなかったことから、真偽も含めてよく分からないことになっています。
よって、あくまでも推測になってしまいますが、発売前のイベントにおいてプロデューサーである馬場英雄さんは

ゲームを進めていくとわかるようになります

電撃オンラインより引用

として、頑なまでにヒロインを明かさなかったことから、少なくともアリーシャはヒロインではないというのが開発スタッフの理解なのでしょう。

ですが、これをユーザーが発売前に理解するのは非常に困難でした。
事前のマーケティングを見る限り、2ショットで描かれていることが多く、発売直前に放映された前日譚となるTVアニメでもヒロインキャラとして扱われていました。このようなメディアマーケティングの手法から、アリーシャをヒロインと思ってTOZを購入したユーザーの怒りは十分に理解できます。
さらにヒロインとは言わずとも、序盤だけのスポット参戦とは誰も予想できませんでした。
参考:
週刊ファミ通2014年1月9・16日合併号
電撃PlayStation Vol.557
ビバ☆テイルズオブマガジン 2014年 02月号

離脱キャラのDLC販売は悪質
ゲームソフト発売と同時に開始されたアリーシャのコスチューム販売
出典:BANDAI NAMCO Games『Tales of Zestiria』

キャラゲーでは、自分のお気に入りのキャラを着飾らせたいというニーズを満たすため、衣装データをダウンロードコンテンツ(DLC)の形で有料販売することが一般的です。もちろんTOZも発売日当日からアリーシャの衣装を含めて販売されています。

しかし、TOZの場合、このDLCが非常に悪質なものとなっています。

なぜなら、ユーザーが事前にアリーシャ離脱を知り得る方法が存在しなかったためです。ユーザーは当然お気に入りキャラがゲーム中いつでもその衣装を着られる前提でDLCを購入しますが、アリーシャはゲーム序盤で実質的に永久離脱するため、その衣装は入れ替わりで主人公パーティーに参加するキャラのものとなります。これでは「お気に入りキャラのために購入」という動機を満たすことができず、商品として失格です。
また、「他のキャラが着られるからいいじゃん」という反論もありますが、これは論点を履き違えたトンチンカンな意見です。
衣装DLCにて「着られるキャラが違う」とは、いわば冷蔵庫と冷凍庫の違いです。どちらも「入れた物の温度を冷やす」という効果は一緒ですが、目的は「凍らす」と「冷やす」で全く異なります。「冷やす」ことを目的に冷蔵庫を買いに行って冷凍庫を売りつけられれば怒るのは当たり前です。衣装DLCは、あくまでも「お気に入りのキャラがその衣装を着る」ことに意味があるのであって、他のキャラが着れようが着れまいが関係ありません。
アリーシャの衣装DLCは発売日当日から他キャラクターのそれと同額で販売され、多くのユーザーがこれを購入し、そして、途中から使えなくなる判明したことから、被害を訴える人が続出しました。有名なところでは『RAVE』、『FAIRY TAIL』を代表作とする漫画家 真島ヒロさんも被害に合っています。

離脱キャラのDLC販売は悪質
出典:amazon

『RAVE』、『FAIRY TAIL』を代表作とする漫画家 真島ヒロさんも・・・

(実はアリーシャの他にもう1人離脱キャラがいるのですが、こちらは発売日に衣装DLCが販売されていないことから、少し調べれば購入回避が可能。しかし、こちらも悪質であることは変わりませんが・・・)


問題の本質
まるでヒロインのようにプロモーションされてきたアリーシャが序盤で離脱することを含む多くの批判は、その一つ一つがファンにとっては許し難いものだと思いますが、それらは作品の質の問題に帰着します。

しかし、この衣装DLCは問題の質がそれらとは異なります。他キャラの衣装と同額以上の値段設定で販売されたということは、少なくとも他キャラと同様の効用が得られることが本来必要です。本編クリアまでのプレイ時間を50時間、アリーシャが離脱するタイミングが開始後10時間程度とした場合、アリーシャの衣装DLCの実質価格(税込)は他キャラ衣装DLC 500円の1/5倍、100円の価値しかありません。それを名目価格500円で販売しているのだから、当然何か合理的な説明がないとおかしいといえます。この説明がなされていない以上、同一サービス・同一価格で衣装DLCを提供するといったメーカーとユーザーの間で成立していた暗黙的な了解=商慣習から逸脱している行為といえます。

アリーシャのDLCはいくら?

つまり、アリーシャをヒロインと誤認させ、さらに途中退場させた「ヒロイン詐欺」自体はユーザーの事前の期待値を作品内容が満たすものではなかったということで作品の質の問題となりますが、アリーシャの衣装DLCはリアル詐欺に片足を突っ込んでいるといえます。いわば売買契約における表明保証違反であり、同時にこれは消費者庁マターなのです。

一般消費者の利益を保護
消費者庁の使命

消費者庁(並びに同庁が所管する国民生活センター)の使命は「一般消費者の利益を保護」することにあります。一般消費者は取引関係において弱い立場に置かれることが圧倒的に多いことから、消費者庁では厳密な調査と法的正当性を担保させてから対処するといった手続きよりも、実際に起きている被害事象をまず止めることを優先します。いわば予防原則的に立ち振る舞うわけです。
『コンプガチャ』がまさにそれでした。
参考:
Wikipedia – コンプリートガチャ
【コンプガチャ問題】 「コンプガチャ等の絵合わせの違法性を検討してる段階」
コンプガチャは景品表示法違反、消費者庁が正式見解

消費者庁による規制の流儀

コンプガチャとは

コンプガチャとは、有料ガチャで特定のレアカードを指定枚数そろえると、さらにレア度の高いカードがもらえるという仕組みです。消費者庁はこの仕組み自体が景品表示法(以下「景表法」)で禁止されている「絵合わせ」に該当するとし、規制しました。今では当たり前のように違法と解釈されているコンプガチャですが、規制前後の時期においては当事者のゲーム会社はもちろん(参考)、消費者庁自身も規制発表の3ヵ月前まで違法性があるという認識をもっていませんでした(参考)。
しかし、消費者庁は相談件数が増えたことにより方針転換、一気に規制の流れとなりました。

コンプガチャを含むガチャ全般で問題とされたのは、「射幸心を過剰にあおるような運営をしているのではないか?」という点です(参考)。なので、本来ならば風営法のような射幸心に関する法律をもって規制されるべき類いのものだといえます。コンプガチャでいえば、例えば5枚揃えればコンプとなるときに、4枚までは比較的簡単に集まるのに最後の1枚がなかなか揃わないといったもので、このとき、最後の1枚を意図的に低い確率に設定しているなら射幸心を過剰に煽っていたと解釈できますし、コンプするまでの投下資金の期待値がサラリーマン平均月収に匹敵するような高額なものであったり、しかもそれを子供が制限なく購入できたりする状況も広い意味で射幸心に絡む問題です。
しかし、この場合、規制導入の際に他業界も広範に巻き込むことになり、かつ風営法自体を改正する必要もあることからおそらく時間がかかると踏み、多少強引な法解釈でもスピードをもって対処できる景表法をもって最もクロい部分を狙い撃ちし、残ったグレーゾーン部分は業界自身に自主規制させる方法をとったと容易に想像できます。
つまり、消費者庁はとにかくスピード重視で被害の拡大を止めることを選択したわけです。
関連記事コンプガチャ規制だけで市場は本当に適正化するのか? 答えは・・・
 コンプガチャ規制や上記で少し触れた「消費者庁の多少強引な法解釈」あたりに興味がある方は、こちらも併せてご覧頂けると理解が深まるかと思います。
私も以前消費者庁とやりあったことがありますが、サービス提供者からみればウザい事この上ありません(笑)。しかし、消費者にとっては心強い味方です。


優良誤認表示

優良誤認表示

使命や規制のあり様からも分かる通り、消費者庁では「法的にみてどこがアウトか」ということより、「被害額の大きさ」や「被害者の多さ」、「サービス提供者の悪質性」などが重視されます。
今回のアリーシャ衣装DLCは景表法4条1項1号における「優良誤認表示」に違反している可能性があるといえます。「優良誤認表示」とは、事実に反する不当な表示によって、その商品が著しく優良だと誤認させて客を引き付ける方法ということです。
TOZを批判し、消費者庁や国民生活センターにも通報したとするネット上の書き込みを見ていると、大方「アリーシャの途中離脱」が「ゲームを購入する」際の優良誤認表示に該当するといった形で問題提起しています。これはTOZがキャラゲーなので、キャラ自体が購買動機になるからだというロジックに依拠しています。
しかし、いくらキャラゲーとはいえ、キャラクターはあくまでもゲームに従属する要素の1つであるため、お気に入りのキャラが短時間しか使えないとしても、そのキャラクターを使って消費者を不当に誘引したとまで見るには、ちょっと論理の飛躍があります。簡単にいうと、「アリーシャがゲーム購入の際の強い動機になっていたことは分かるけど、ゲーム購入動機の全てを構成したわけじゃないでしょ?」ということです。

しかし、アリーシャの衣装DLCは違います。上述した通り、衣装DLCはその商品特性上「お気に入りのキャラにその衣装を着せる」ためだけに購入するからです。
そして、優良誤認表示を構成する要件もほぼ満たしています。
事実に反する不当な表示はあるか?
 →YES
 →DLCに係る商慣習より、衣装DLCはプレイアブルキャラが瞬間的にその衣装を着る画面が表示されるだけでは不十分であり、原則としてゲーム中のリアルタイムカットシーンほぼ全てにおいて、ユーザーの任意で着脱可能な状態を維持している必要があり、特段注意表記がない場合はそれを前提に購入する(現にTOZ内の他キャラはそのように設定)。つまり、注意表記がないことが実質的に不当表示と同様の効果を果たしている。
 
商品が著しく優良だと誤認させているか?
 →YES
 →該当キャラに衣装DLCがユーザーの意思で着脱できる期間は、総プレイ時間の約1/5程度であるにも関わらず、総プレイ時間ほぼ全てで着脱可能な他キャラ衣装DLCと同価格=約5倍の価格にて販売。実質価値が著しく低いものを意図的に高値に設定しており、さらに価格を同一にすることで、その効果時間も同様であるように誤認させている。
 
被害額は大きいか?
 →YES
 →単体衣装DLCとして300〜500円(税込)という価格は中〜高価格帯。
 
被害者は多いか?
 →???
 →初週出荷で40万本、テイルズはキャラゲー、アリーシャ離脱に伴う炎上騒動の規模から推して知るべし。ですが、この点は結局相談や苦情を実際に持ち込んだ数がモノをいいます。
 
サービス提供者に悪質性はあるか?
 →YES
 →発売日から数日間、ユーザーは該当キャラ離脱を事前に知り得る方法は一切なく、一方メーカー側は当然に知っていたにも関わらず、ヒロインもしくは少なくとも通常のプレイアブルキャラとして誤認させるような紹介を発売前に繰り返し、該当キャラの衣装DLC販売の際に最低限の必要な情報開示や注意喚起すら行わなかった。これはメーカーとユーザー間にある情報の非対称性を是正するどころか、むしろそれを利用してユーザーを騙し、商品を買わせようとする意図があったことは明らかであり、「優越的地位の濫用」ともとれる可能性すらある。

1月22日のTOZ発売後に大炎上したことを受けてか、バンダイナムコは1月29日の公式HPアップデートに伴ってアリーシャ衣装DLCの紹介部分にこっそりとある文言を追加します。

アリーシャのアイマスコスチューム(文言修正前)
変更前 出典:BANDAI NAMCO Games『Tales of Zestiria』 HP

アリーシャのエヴァコスチューム(文言修正前)
変更前 出典:BANDAI NAMCO Games『Tales of Zestiria』 HP

アリーシャのエヴァコスチューム(文言修正後)
変更後 出典:BANDAI NAMCO Games『Tales of Zestiria』 HP

衣装のみ、ロゼにも着用可能な衣装アイテムです。
比較

※衣装のみ、ロゼにも着用可能な衣装アイテムです。


この注記では優良誤認表示の回避になっていません。「アリーシャ」衣装DLCとして売り出しているのに、中盤以降でその用途では使えなくなるというところが大切なのであり、注記するのであればそこを記載しなくてはなりません。HPに載せる前に当然リーガルチェックで弁護士の目が入っていると思うのですが、それすら疑ってしまえるほど稚拙な書き振りといえます。
また、正しい注意を追記したところで、発売から1週間経過してしまっていて、それまでに購入したユーザーへの対応には一切なっていません。もしそのような認識がありながらこの注記だけで十分だと考えたのだとしたら、もはやゲームを売りたいのかケンカを売りたいのか分かりません。

さらに、2015年3月25日現在、アリーシャ衣装DLCを販売している「PlayStation Store」には注記すらありません。

「PlayStation Store」には注記なし
出典:SONY『PlayStation Store

さらにさらに、優良誤認表示はメーカーだけでなく、ユーザーとの窓口となる事業者もその規制対象の範囲となります。つまり、TOZの場合、「PlayStation Store」運営者であるSONYもアリーシャ衣装DLC問題の片棒を期せずしてかついでいるのです。この論点はかなりテクニカルなので、興味ある方は「ユナイテッドアローズ 八木通商」でググってみてください。

さらにさらにさらに、不当表示であることにつき、表示決定者(TOZの場合はバンダイナムコ + SONY)の故意や過失は要しないとされています(参考)。つまり、どんな事情があろうが表示した時点でアウトです。

コンプガチャショックの再来か
コンプガチャ規制がトリガーとなったコンプガチャショック

2012年にコンプガチャが問題になった際、GREEとDeNAが矢面に立たされ、社会からの痛烈なバッシングに晒されました。これは企業ブランドや業績面にも如実に響き、『コンプガチャショック』と呼ばれています。
もし、DLCにも同じようにメスが入る場合、今回の騒動を引き起こしたバンダイナムコがいの一番に刺される可能性が最も高いといえます。そのとき、多くの指摘がありながら問題を放置し、企業ブランドを毀損させたとして経営責任を問われるのは自明の理です。それはプロデューサーといった中間管理職レベルではなく、経営トップを直撃するものです。
既に遅きに失した感がありますが、少なくとも行政から名指しで批判される前に、もう一度問題の本質が何なのかを社内で共有し、誠実な対応をしておいた方がよいのではないでしょうか?

ゲームクリエイターとしての責任
「逃げまわっている」

TOZ炎上騒動から逃げるプロデューサー

この炎上騒動が始まってから既に2ヶ月が経過しましたが、TOZの開発責任者(プロデューサー)である馬場英雄さんがこのアリーシャ衣装DLC問題を含め、あらゆる批判に対して一切沈黙し、表に出てこないばかりか、公式コメントすら発していません。ネットでは「逃げまわっている」とまで表現されています。


当初は問題の対処に追われて出てこられないのかと思っていましたが、結局、優良誤認表示問題は放置されたままなのでその可能性はなく、おそらく本当に隠れているだけなのでしょう。
しかし、発売前の取材で散々露出し、ことあるごとに「期待してほしい」「買ってほしい」とユーザーを煽っておきながら、批判されたら雲隠れするとは如何なものでしょうか。クリエイターとして「面白いものをつくった」という自信があるのであれば、批判にちゃんと応えればよいし、落ち度があったと思えるのであれば、その点を認めてユーザーにきちんと向き合うことがプロデューサーの仕事であり、またクリエイターとしての真摯な姿勢ではないでしょうか?
残念ながら、馬場さんにはクリエイターとしての矜持を微塵も感じません。


飛び火した「叩き」

声優やイラストレーターにまで批判が飛び火

今回の炎上騒動では、声優やイラストレーターにまで批判が及び、猛烈に叩かれました。これは正直お門違いの批判であり、ゲーム内に登場するキャラがどんなに憎かろうが、ビジュアルデザインした方や声を吹き込んだ方にその製造責任を問うのは明らかに間違っています。
しかし、こういうバカな輩が出てくるのも織り込んで、「様々な批判は自分が受け止めるから、他の方にいくのはやめてほしい」と宣言するのも現場トップの重要な仕事です。これは法的な責任ではなく、あくまでも道義的な責任の問題であり、モラルや度量を問われているのです。
現在、馬場さんは雲隠れしているため、この飛び火すら放置されています。この点からも、馬場さんは現場トップとして資質を欠いているといえます。また、当人が逃げ腰でも「逃げるな!」と一喝して批判に対応させる or 自ら対応するのが馬場さんの上司や役員の使命であり、会社としての人材マネージメントにも大いに疑問を抱かせます。
さらに、自分たちが火種をつくった飛び火を放置しているようでは、「今後バンダイナムコで作られるゲームソフトで何か問題が起きたとき、出演者や外注スタッフは一切守りません」とアナウンスしたようなものです。お金を持っているときはいいですが、今後もし業績が傾くようなことがあったときに、これは痛いほど突き刺さってきますよ。誰も協力してくれないですからね。

バンダイナムコが背負うもの
バンダイナムコの現中期計画では「挑戦・成長・進化」をスローガンとし、No.1を目指して登りつめていこうという、強い想いが込められています。
しかし、バンダイナムコに期待されているのはただ売上や利益がNo.1になることだけではなく、ゲームのクオリティ、そしてモラルもNo.1であることです。

BANDAI NAMCO has No1.

DLCやソーシャルゲーム、PCゲームなどといったオンラインゲーム業界はまだ誕生したばかりの新しい市場です。今後どのような市場に育つかは完全に未知数です。その業界でトップを走ることを期待されているバンダイナムコがこの程度のモラルでゲームを作り続ければ、その先に待っているのは非常に厳しい規制の網がかかった市場です。そこには利益を大きくあげる余地はないし、ユーザーが大いに楽しむ余地もないでしょう。そんな未来は誰も望んでいません。

希望ある未来へと方向性を示すのはバンダイナムコの背中です。だからこそ、ユーザーに誠実に向き合ってほしい。心からそう願います。


おまけ

それ、ヒロインなんだ。
 ・・・え? あ、あはは、そうだよね。
うそ。ホントはスポットキャラなんだ。

(とあるコーヒーイベントより)


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キーワード「テイルズ」の注目ランキング by amazon (2015/3/25)



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コメント : 17

. 電子の海から名無し様 2015/05/15 14:37

表題には「何が問題だったのか」とありますが、「問題点を明確にする」と言うよりは「訴訟の争点として突くにはどこを狙えばいいか」と言った方向性の記事になっているような

個人的に一番の問題点は、
「開発途中で大幅な路線変更があった為に低品質になったのでは?」
という疑念をプレイヤーに抱かせてしまった事と、
「上記妄想の補強に使える要素が存在した」
事だと思ってます

. K_shell 2015/05/17 00:25

>>電子の海から名無し様
コメントありがとうございます。

【記事の方向性】
私としてはあくまでも問題点の本質を追求する意図で記載しました。TOZ炎上に関わる問題では①作品内容の質、②リーガルマター、③企業対応 という3つの大きな柱があり、私は②と③がより深刻だと考えています。
①は究極的にいえばおもしろかった/おもしろくなかったといった感情の問題で、個々人の主観に左右されます。しかも次の作品は当然ながら全く同じ内容とはなりません。つまり、ゆらぎをもった一時的な問題といえます。
しかし、②と③は違います。②は理由や回数に関係なく、法的にやってはいけないことであり、③はその行為を事実上容認しているものとなっているからです。これらは客観的な材料だけでもかなり立証できて、かつ放置するとずっと直りません。直らないということは次回作でも似たような問題が起こる可能性があるばかりか、規制当局が乗り出してきたときに他ゲームまで広範に影響が及びます。つまり、ゆらぎが少なく継続的、そして一般的な問題だということです。
(勘違いしてほしくないのは、①を軽視しているわけではないことです。ゲームの評価において①は非常に重要であり、TOZでもそれは同じです。だから、本来①だけでも議論は十分成立するはずなのに、なぜか今回はそこに②と③という問題点が加わってしまっているわけです)

続く

. K_shell 2015/05/17 00:30

続きから

【大幅な路線変更】
電子さんが一番の問題と思われている点について、お気持ちは分かりますが、私はそこを問題とは思っていません。
開発の段階で大なり小なり路線変更するのはどんな制作現場でも当たり前であり、その最終決定権を現場トップが持っていることも当然のことです。むしろ技術的なトラブルやシナリオの変更があったのにフレキシブルに軌道修正できないといった方が一般的に考えて問題があるといえます。
また仮に、元路線が現在のTOZで、現場トップの決断による大幅な路線変更の結果、皆さんが納得する内容(真のTOZ)になっていたらどうだったでしょうか? おそらくその論点は問題とされないはずです。
さらに、そのような開発段階での意思決定プロセスをちゃんと立証することはほぼ不可能です。ネットではどうやらプロテクトを破ってその中にあるデータを解析するみたいなことで盛り上がっているようですが、仮にそこに開発データがあったとしても、それが採用されなかった理由を現場トップの独断に結びつけるためには、バンダイナムコのサーバーにハッキングするなどの犯罪を犯して議事録を盗み出し、突合する必要があります。それって倫理的にどうなんですか?
つまり、電子さんご自身がおっしゃる通り、この論点はあくまでも妄想の域をでることはなく、だからこそ内輪的なネタにはなっても、他者を説得する材料にはなりえないということです。

色々書きましたが、ご意見を頂けてホントに嬉しかったです! 誰もコメントくれなくてさびしかったので・・・ ありがとうございました。

. 匿名コメンテーター 2015/05/17 07:27

読ませていただきました。大変わかりやすかったです。

やはり本件の問題点としては事前対応と事後対応(態度)ですね…。
当記事で問題点として挙げられているDLC衣装についても
事前に「アリーシャはヒロインではありません。途中離脱します。」
事後に「アリーシャ衣装をご購入いただいた方には返金します」
という対応を取れば延焼は防げた気がします。
(それでもソフトを買った人やソフトブランドのファンは怒りが収まらないでしょうが)

何故頑なに自社は悪くないというスタンスなのかわかりませんが
同様に炎上した同社作品のアイドルマスター2の9・18事件の際にも
バンナム社は同様の対応を貫いたので会社方針なのかもしれません。
今回の馬場氏とほぼ同じ立場にある坂上・石原両氏が逃げ回らず
イベントには必ず出席していた事や情報が事前開示されていた点が
ブランドに対する致命的ダメージを避けられた原因かもしれません。

今回の件で「テイルズオブシリーズだから即買い」というファンは
恐らく激減したと思われますし、最近の馬場氏の言動を見ていると
知らぬ存ぜぬで通し切って本作は黒歴史として葬るつもりでしょう。
何にせよ、次回作以降の数字や対応が楽しみです。

. K_shell 2015/05/17 21:54

>>4さん

ご一読&コメントありがとうございます!

TOZの場合、作品の内容自体がアレでしたので炎上は避けられなかったと思いますが、ご指摘の通り、少なくとも事後対応さえ丁寧にこなせば延焼は回避できたと私も思っています。

また「テイルズオブ」シリーズというメジャータイトルですらこの体たらくですから、本シリーズにとどまらず、ダマされるのを恐れてライトユーザーがゲームの発売日買いを控える傾向に拍車がかかるのはほぼ間違いなく・・・
一方、ゲーム会社は初動が読めなくなる分、新しいものにチャレンジする姿勢が控えられることもほぼ間違いなく・・・
結果、このままでは目新しさがないマニア向けの作品だけが延々と再生産される市場にしかなりえない気がします。そして、この状況を今まさに自分たち自身が作り出していることを全く分かっていない馬場さんをはじめとするバンダイナムコの方々には正直かなりガッカリです。

. TEA 2015/05/20 09:48

ネット上で拝見できるTOZ関連の意見の中で最も問題の核心をついた記事だと思いました。

私も一番の問題はDLC衣裳であると思います。
5月8日ファミ通の馬場プロデューサーへのインタビュー記事の中で、アリーシャ用DLC衣裳はロゼにも着られるよう配慮したがストーリーのネタばれを防ぐため敢えて事前情報を控えたとあります。
しかし、限定キャラクターの衣装という商品の特性上、他のキャラクターに適用できるのだから、当該キャラクターのゲーム内適用期間がその他専用衣装が用意されているキャラクターより差があっても問題とは考えないという理論は一般には通用しないのではないかと思います。
なぜなら本件ユーザーは衣装そのものにお金を出しているのではなく、お気に入りのキャラクターを着せかえられる権利を買っているからだと思うからです。

そういった開発側とユーザーの認識の乖離がDLC衣裳以外にもヒロインやシナリオなど多岐に渡って見受けられます。
炎上の原因は双方の認識のズレや誤解であったかもしれません。
しかし、ここまで騒動が肥大化したのはやはり炎上後の対応ミスにあると思います。

長期間沈黙の末、ようやく対応記事を出したはいいが内容はユーザーは誤解しているだけだと突き付ける幼稚な言い分に終始しています。
開発陣は誤解を解けば騒動は止むと考えているのでしょうが、ユーザーの不満は未消化にある自身の疑問を解いてもらいたいのではなく、誠意ある対応を求めているのではないかと思うのです。

誠意ある対応とはただ謝罪を指すものではなく、なぜここまで批判が相次いだかを理解し、そして次回作に活かせることを示すことではないかと私は思います。

長々と失礼しました。
これからも記事楽しみにしております。

. K_shell 2015/05/29 15:50

>>TEAさん
コメント&おほめ頂きありがとうございます。簡単に舞い上がるタイプなので、やる気がでました(笑) 今後ともよろしくお願いします。

本作における私の問題意識はTEAさんのそれとほぼ同じです。また、ファミ通に掲載された記事は私も読みましたが、つっこみどころが多すぎて・・・ 少なくとも、衣装DLCの問題はネタバレ云々といったマーケティングにまつわるオペレーションとは本質的に一切関係なく、あくまでもリーガルマターとして解釈するのが適当です。ここを濁している点だけとっても、馬場さんをはじめとするテイルズ制作陣+ファミ通の意識と理解力の低さが如実に出てしまっていると感じています。

. 匿名コメンテーター 2015/05/30 08:03

初めまして。
楽しく読ませていただきました。

やはりインターネットは不特定多数の集まりですので、こういった法的構成で狙えば効率的に企業の対応を引き出せるというような、統制のとれた動きは難しいようですね。
ともかく、私の目から見るともはや企業ぐるみで誤認誘導、単価確保を優先しているように思えます。実際問題ゲームソフトの売上本数が落ちている以上、単価を上げる事で売上を確保し企業を維持するしかないわけですが、それは企業側の問題なので、本来なら消費者である私達に転嫁するような問題ではないはず。今の状態は肥大化した企業を守るため消費者側に一方的に不利益をおっかぶせているとしか考えられません。誰もがDLCを付加価値としては考えず、元からあった価値の制限と捉えているからです。
土地を買ったつもりで土地の権利証がついてこなけりゃ誰でも怒りますが、家を買ってガス水道は自分で契約してね、というのは誰も怒らないと思います。ゲーム会社はこれまでフルパッケージで売っていた物件を、ギリギリのラインまでバラで売って単価を上乗せしようとしていますが、問題は『ギリギリ消費者が楽しめるライン』を狙うのではなく『ギリギリ訴えられないライン』を狙っている事でしょう。そして現状もっともえげつない部分まで踏み込んでいる企業の一つがバンナムではないでしょうか。
とは言え、モラルの問題として簡単には片付かない気もします。もし自分がプロデューサだったとして、役員から「儲け出なかったら責任とれよ」と言われたら絶対DLCガチガチの構成にしますし。ソーシャルゲームに新規参入した企業は死に物狂いで利益を確保しにくるでしょう。
結局のところ、DLCやガチャ商法といった『ゲーム本体の楽しさとは関係ないものが大量に売れてしまう』というのが大前提であって、行き着く所は薬物の規制などと同じではないかと思ってしまいます。

. 匿名コメンテーター 2015/06/01 22:17

ゼスティリア本スレにあったので拝見しました
とても分かりやすい内容でした

DLCの点ですが、ザビーダのゼロス衣装に関してはどんな風に考えてますか?
購入する際のstoreの画像では、帽子を被っていないザビーダと、サンプル画像は全て「ザビーダが仲間になっていない場面」です
しかし購入していざ使おうと思ったら、髪型を変更してもサンプル画像のように帽子は外れることはありませんでした
これはサンプル画像が「実際のゲーム画面」であり、実際プレイすればそのサンプルと同じ場面を見られる(ただし2周する必要がある)ため、問題ないのでしょうか
実際にザビーダを仲間として操作している時は帽子が外せないため騙されたような気分です
そもそも、開発の段階でゼロスの髪型に変更すれば帽子が取れるようにすればいいだけのことなのでは?とも思ってしまいます
分かりづらい文章ですみませんでした

. K_shell 2015/06/06 02:54

>>8さん、9さん

ご一読&コメントありがとうございます。

返信を書いているうちにコメント欄に入りきらなくなってしまったため、新しいエントリーとして投稿しました↓

ttp://k8post.blog.fc2.com/blog-entry-55.html

このアドレスの冒頭に「h」を足して頂ければアクセスできますので、よろしければご確認頂けると嬉しいです。

. 椿 2016/06/22 00:57

あくまで憶測ですがモラルについて
モラルはなくとにかくユ―ザに買わさせることが大事なのではないでしょうか?
pvを見させて興味を持たせソフトをフルプライスで買わさせてその上でDLCで搾取する
そう言った会社に消費者が抵抗するには苦情を言いつけるのではなく「買わない」こと
大きくそれこそ新作ベルセリアが100万単位で売り上げ下がれば馬場は降格せざるを得ない
何故なら売り上げ重視だから

. K_shell 2016/07/03 00:02

>>椿さん

ご一読&コメントありがとうございます。

発売前に様々な媒体で宣伝すること・発売後にDLCにてコンテンツを追加すること自体には何ら違法性がなく、一般的な商行為の範疇です。TOZで問題なのは、本来問題がないそれらの商行為の中に、消費者の判断を意図的に誤認させるような内容を含んでいたことです。
このような場合、最も適切な行動は「通報」することだと思います。

あくまでも一例ですが、椿さんがあまり親しくない友人から、その友人が運営しているという高級レストランに呼び出されたケースを考えてみてください(ちなみにお会計は全額椿さん持ち)。そこでまず①つまらない会話を延々とされ、その後②突然お得な話があると言って友人はナイフを取り出し、「これはここのシェフがプロデュースした値打ち物だけど、あなたには特別に安く売ってあげる。鑑定書もつけるよ」と言われます。
その言葉を信じてナイフを購入しますが、翌日その鑑定書には嘘ばかり書かれていて、ナイフも真っ赤な偽物だと判明したとしましょう。つまり、椿さんは友人から詐欺被害を受けたわけです。このとき、犯人たる友人に苦情を言って改心するのを待ったり、犯人の行動が常習的かを判断するため次に起こす行動まで様子をみたりするでしょうか? おそらくそうされず、警察に「通報」されるでしょう。
この一連の流れをゲームに置き換えると、
①友人とのつまらない会話 → つまらないゲーム内容 = ゲームの質の問題
②嘘を言ってナイフを買わせる行為 → 優良誤認表示 = 法的な問題
となります。レストランの代金がゲームの購入代金といったところです。
ですので、今回のTOZのケースは(①も大いにあると思いますが、それ以上に)②の問題をはらむため、今からでも消費者庁へ「通報」することが大切だと考えています。

. K_shell 2016/07/03 00:09

蛇足ですが、①のゲームの質の問題だけだった場合、「これが正解!」といった明瞭な対応策はなく、ユーザーがとり得る行動にはかなりバラつきがあります。その中にはご指摘の「次回作を買わない」といったものも含まれるでしょう。「ヘタなものを作ったら許さんぞ」といったメッセージをメーカーに届け、良い緊張感を与えることができるのかもしれません。
しかし、それが過度に横行すれば、1回の失敗が次回作のトドメとなることが確定的になり、新しい要素を取り入れたり、失敗した点を改善したりする試みに対して、メーカー側が尻込みするようになってしまうような気がしています。これはステマと美少女イラストで溢れかえった今のゲーム市場をみると、プラスになるとは到底思えないのです。
なので、個人的にそういった場合には「絶対に買わない」のではなく、「発売日には買わない」ようにしています。どんなに魅力的なプロモーションをしていたとしても、宣伝方法に問題はないか、内容は改善されているか等を見極めてから、改めて購入するかどうかを判断すれば、質の低い作品に高額な対価を支払ってしまうリスクは大幅に軽減されます。
それに加え、過去作におけるユーザーの反応を真摯に受け止めた上で質の高い作品をリリースしてくれれば、「ちゃんと私達ユーザーはついていきますよ」というメッセージにもなります。これは少しでも面白いゲームを作ろうと日々格闘しているクリエイターの励みにきっとなるはずです。


あと・・・・・・ TOZは初週出荷で40万本といわれていますので、100万単位で売上本数が下がることはありえません。
また、初週ということで定価8,000円の1割ディスカウントの価格で、40万本のうち8割が市場に捌けたと仮定して、
価格(8,000円×0.9) × 本数(400,000本×0.8) = 2,304百万円
の売上高(小売ベース)となるため、やはり100万単位で下がっても痛くも痒くもありません。
今回の問題で批判されたい気持ちは分かりますが、間違った武器を振りかざしてしまうと、理屈なんぞ関係ない、ただのクレーマーとしか扱われません。特に数字関連は突っ込まれやすいので、注意が必要です。

. アウス 2016/10/20 20:06

記事を読ませていただきました。
とても分かりやすく、今回の件に関する内容が書かれていてとても興味深く読ませていただきました。
ただ、私はこの記事で書かれていた企業のモラルや市場の成長という事に関しては、正直懐疑的に見ざるを得ません。
というのも、そもそも日本という国はこういったゲームとか漫画、アニメなどのサブカルチャーに対する意識がとにかく低く、このような問題が起きたとしても他の記事で言われたコンプガチャや貸金融業者問題のような大きな問題にそもそもなり辛く、このゲームを買った人くらいにしかそういった問題に関心を持たれる事が無い。それどころか買った人であっても、そういった問題点を指摘する人自体が少なく、ほとんどの場合楽しめないのならそれでもかまわないとほとんどの人が簡単に流してしまっています。そういった現状があるからなんです。
市場というのは仰る通り、買い手や企業側のモラルやルールに護られ育っていくものですが、今のゲーム業界のようにそもそも市場の規模が小さいうえ、ゲームという物がそれほど大きな市民権を持っていない現状ではそういた市場やモラルを育てること自体無理があるのではと思ってしまいます。
企業にモラルを持たせ、市場を成長させるにはやはり、ゲーム産業を含めたサブカルチャーというモノをもっと広く普及させ、多くの人が市場を良い意味で監督できるようにする以外ないように思います。
今のゲームに関する世間一般の意識や認識がこうも低いのでは企業にモラルを持たせるなど到底不可能なのではないのでしょうか。

. K_shell 2016/10/24 20:26

>>アウスさん

コメントありがとうございます。また、当該エントリーだけでなく、他の投稿にも目を通して頂けたようで、重ねてお礼申し上げます。

ご指摘頂いた企業のモラルと市場の成長に関してですが、本質的にそれらは無関係だと私は考えています。小さい市場で戦っていたとしても高いモラルを持っている企業はたくさんありますし、一方でグローバルに拡大しているような大きな市場であっても、モラルが低い企業ばかりで占められていることだってあります。
もちろん、市場関係者が増えることに伴って監視の目も増加し、それが抑止効果に繋がるということを全て否定するつもりはありません。しかし、そこに参加する関係者のモラルが低ければ、より巧妙にズルいことをするようになるだけでしょう。

そもそも縮小の一途を辿ってきたと巷間言われるゲーム業界ですが、近年、主要な企業の決算は比較的堅調で、それはスマホゲーム、もっと踏み込んでしまうとガチャが好調だからです。なので、ユーザー数や金額ベースで言えばゲーム市場は拡大しているといっていいでしょう。
しかしながら、現行のガチャは排出確率や表示方法、そして実際の運用などに多くの問題を抱えていて、射幸心を煽られやすい状態になっています。自主規制もままならないような現状が継続すれば、企業行動を過度に制限するような厳しい法規制が遅かれ早かれ導入されるはずです。
リアリスティックに考えれば、そういった強過ぎる法規制こそ、最も問題をクリアにしてくれます。ようは非常に高いレベルでのモラルを1つ1つ明文化され、それを守らなければそもそも市場に参入すらできないようにするわけですから、必然的に企業はモラルを持たざるを得なくなります。実際、消費者金融はこのような経緯を辿ってきています。こういった観点からすれば、世論にビビッドに反応する規制当局を後押しするため、問題の軽重を考慮せずスキャンダラスに炎上させることは、問題解決への近道なのかもしれません。

続く

. K_shell 2016/10/24 20:29

続きから

ですが、ガチャに規制が入って儲からなくなると、ゲームはどうしてもパッケージ+DLCの販売方式となります。ガチャだけでなく、こちらの販売方式にまで同様に厳しい規制が入ってしまうと、そのとき、市場は本当にクラッシュしてしまいます。それはきっと、多くの人々にとって不幸な状態であるはずです。そしてそもそも、他の業界が何度も経験しているような流れを、また性懲りもなく繰り返してしまうことほど頭の悪いことはない、と私は思うのです。
またこの問題は、なにも企業側だけが全ての問題点を抱えているわけではありません。ご指摘の通り、ゲーム好きの方に限って自分の好きなジャンルの範囲でしか興味を持たない傾向があるのは、感覚的なものになってしまいますが、私も同意します。

企業・クリエイターはモラルを。
メディアは提灯を持つだけでなく、批判する勇気を。
規制当局は市場の成長を阻害しないような法整備を。
ユーザーは感情的な問題をひとまず胸にしまい、冷静な判断を。

地味で、ふわふわした、ちょっと青くさい、そういった一歩を関係者それぞれが踏み出すことは決して不可能ではなく、それこそが市場の「健全」な成長に繋がると思っています。

. アウス 2016/10/26 21:05

返信ありがとうございます。

やはり各々のユーザーや企業、クリエイター等全ての人が、何に問題があったのか関心を持ちきっちり検証して行くことが一番大事なんだと思います。
でも私個人としてはかなり偏見じみたものになりますが、今の特にこのバンダイナムコという会社に関しては昔からの体質ですし、もうどうにもならないような気がします。あくまで噂レベルで聞いたことですが、バンダイ及びナムコ時代から続く行き過ぎた成果主義のせいでそういったモラルを持ったクリエイターや社員の方々が多く他企業に流出しらしいので業績は別にしても、企業に対する評価はもはや地の底に落ちているといえるように思います。
実際ユーザーの間にはよく「まあバンナムだし」とか「バンナムのゲームを買ったのが悪い」とか「どうせ買うんでしょお前ら」みたいな意見が毎度のように飛び交い、誰も問題の本質を見ようとしないばかりか、そもそも「所詮はこの程度の企業なんだし」といった感じで問題意識自体持とうとしない状況です。

噂全てを信じる気はないですが、ユーザーが問題意識を持たず、その上企業もその問題に気付こうとしない状況であるならば、そういった企業とユーザーは人思いに切り捨てるのも市場そのものを健全化するのには有益かもしれません。結構極論かもしれませんが。

最新作のベルセリアが評価が高かったせいかテイルズシリーズはベルセリアで持ち直したなどという声を聞きはしますが、このアリーシャ問題の本質の部分が改善されたとは思えませんし、私はまた同じことを繰り返す可能性のほうが高いように思います。

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