【テイルズオブゼスティリア炎上】 帽子が脱げない衣装DLCにユーザーが怒る理由 (コメントへの返信エントリー)
出典:BANDAI NAMCO Entertainment『Tales of Zestiria』

このページは『【テイルズオブゼスティリア炎上】 ヒロインキャラの離脱は何が問題だったのか?』のエントリーに寄せられたコメントへの返信+αとして記載されています。事前に下記の関連記事をご覧いただけると、より理解が深まると思います。
関連記事 :【テイルズオブゼスティリア炎上】 ヒロインキャラの離脱は何が問題だったのか?
【テイルズオブゼスティリア炎上】 ヒロインキャラの離脱は何が問題だったのか?

DLCの点ですが、ザビーダのゼロス衣装に関してはどんな風に考えてますか?
購入する際のstoreの画像では、帽子を被っていないザビーダと、サンプル画像は全て「ザビーダが仲間になっていない場面」です
しかし購入していざ使おうと思ったら、髪型を変更してもサンプル画像のように帽子は外れることはありませんでした
これはサンプル画像が「実際のゲーム画面」であり、実際プレイすればそのサンプルと同じ場面を見られる(ただし2周する必要がある)ため、問題ないのでしょうか
実際にザビーダを仲間として操作している時は帽子が外せないため騙されたような気分です

上記エントリーのコメント(No.9)より引用


商品を購入する際の適切な情報開示という点では、サンプル画像にわざわざプレイアブル環境下ではないときのものを並べるというのは、ゲーム会社側が何を言い訳しようが明らかに悪意ある行為といえます。ユーザーが誤認してしまう要素を結果的に増やしているわけですからね。

このザビーダのゼロス衣装DLCについて、問題点をざっくりと整理すると以下の2点となります。
商品(ゲーム内の挙動)としての欠陥があるか?
商法(売り方)に欠陥があるか?

 
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商品としての欠陥があるか?
法的な瑕疵の存在→シロ?

法的な瑕疵の存在→シロ?

アリーシャの衣装DLCで問題となる景品表示法(以下「景表法」)4条1項1号における「優良誤認表示」ですが、ザビーダ衣装DLC(ゼロスver)が同法違反となるかというと・・・・・・

ザビーダの衣装DLCは、衣装のデザイン自体がオリジナルと大きく異なるといったような、誰からみても致命的な問題を抱えているということではありません。プレイアブル環境下では強制着用となる帽子によってデザインの一部(白バンダナ)が隠れてしまうという点が問題とされています。このため、この「デザインの一部」が衣装DLCの価値の根幹をなしているかの判断が人によって大きく異なることとなります。

実物と見本の差

これを言い換えると、
95%がうまくワークしているけど残り5%がうまくいっていないだけ
というように考える人と、
ゼロスの衣装というからには白バンダナを含めてまでが一式であって、それが実現できていない以上は欠陥品だ
と考える人にわかれるということです。前者はハンバーガーの見本と実物の差のようなもので、命や健康などに直結する場合を除き、ある程度許容されるのが一般商慣習となっています。一方、後者はグルーポンでのスカスカおせち事件のように返金対応などになります。衣装DLCの購入動機は「お気に入りのキャラを着飾らせたい」というものですので、そこを致命的に害するエラーがないことから、前者の問題として考える人も一定数いるのではないかと思います。おそらく、バンダイナムコエンターテインメント(旧バンダイナムコゲームス、以下「バンダイナムコ」)側もこのような認識で押し通そうとしているのだと推測できます。


法的な瑕疵の存在→クロ?

法的な瑕疵の存在→クロ?

じゃあ真っシロなのか? というと、当然ですがそうではありません。虚偽ではないとはいえ、ユーザーの誤認を意図的に誘うようなサンプル画像に加え、ゲーム中における着脱可能時間の問題もあり、これらを合わせれば本来の商品価値より「著しく優良と誤認させている」として根拠付けすることは十分可能ともいえます。
また、購入動機についても、ザビーダの他の衣装DLCは全て何らかの帽子を着用しているのに対し、この衣装DLC(ゼロス ver)だけ帽子無しの画像が使われていることから、単純に着飾らせるためではなく「帽子を外す」ために購入した人も相当数いたのではないかと思っています。この場合、衣装DLCの出来そのものは関係なく、「(プレイアブル環境下での)帽子の着脱不可」をもって、商品として失格といえます。

つまり、見方によってはシロともクロともいえる、グレーです。

法的な瑕疵の存在→グレー


商法(売り方)に欠陥があるか?
「詐欺」

そもそもザビーダの衣装DLCでは、公式HPやDLCを販売している「PlayStation Store」、その他広告等に掲載されているサンプル画像と実物が違うことから問題が発生し、ネット上では「詐欺」とまで言われています。
では、これが一般名詞的な意味ではなく、法的な意味で「詐欺」なのかというと、それにはバンダイナムコにユーザーを騙す明確な意思があったことを立証しなければなりません。ようは内心の立証であり、並大抵のことではできません。
また、そもそもDLCの商法については明確なルールや取り締まる法律が存在せず、実質的にノールールで運用されています。DLC販売の際、ユーザーに適切な情報を提供するため「最低限コレコレといった条件に合致した情報 + サンプル画像を開示しなければならない」といった要件も法的には要求されていないので、情報を隠したり画像無しだったりしても問題になりません。なので、バンダイナムコとしては「そんな意思はなかった」「ネタバレがこわいからこうした」「バンダナは帽子の下に隠れているだけ」といってこの問題を放置することができるわけです。

ですが、本当にその対応は企業として適切なのでしょうか?


恥ずかしくないのか

実質的にノールール ≠ 好き勝手やっていい

実質的にノールール = 好き勝手やっていい ということではありません。明確なルールがないからこそ、全ての参加者、つまり供給側のゲーム会社と需要側のユーザー双方のモラルが問われているわけです。
その意味では、今回のバンダイナムコの対応は本当に稚拙極まりない。ユーザーが商品の購入を検討する際に必要な情報開示をせず、あまつさえ誤認を助長するような行為をすれば、ユーザーが怒るのは当然です。「ユーザーの期待に応えたい」などと言いながら、ザビーダの衣装DLCのような広告が与える情報とユーザーが受け取る認識の相違すら理解できないほどの能力の低さで、どうやってその期待とやらを理解するのでしょうか。
また、このようなモラルの問題は単体タイトルとしてではなく、企業体質としての側面が強い問題です。あまりにも度が過ぎると、いつ不買運動のような苛烈な行動が起こってもおかしくありません。それはゲーム会社にとって、そしてユーザーにとっても明るい未来ではないはずです。
だからこそ、バンダイナムコには誠実にユーザーと向き合ってほしい。

ユーザーに向き合うこと

ザビーダの衣装DLCに関して、ユーザーがバンダイナムコに対して強く伝えたいのは、法的な問題もさることながら、
「企業として、人として恥ずかしくないのか」
ということなのではないかと思うのです。


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コメント : 2

. 匿名コメンテーター 2015/06/08 09:58

わざわざありがとうございます
難しい問題なのですね
私は離脱する二人の衣装よりゼロス衣装のほうが問題かと思っていました

. K_shell 2015/06/10 00:29

>>1さん

ご確認頂き、ありがとうございます。
私としては、ザビーダの衣装DLCはアリーシャのそれと同様に、ユーザーの誤認をフル活用した商法ですから、悪質さでいえばどっこいだと思ってたりします。

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